赤い糸を離してくれない
「ははっ、反応しすぎ。そんなに俺の事意識してるの?」

律人は私に近づいてきた。
熱を持った視線で見つめてる気がした。

これは私の気のせい?
私が最近律人に対して変な気持ちになってるから?

私は思わず後退りした。


「……ごめん、ちょっと意地悪しすぎた。流石にもう帰るよ。明日な、おやすみ」

「う、うん、おやすみ。気をつけて帰ってね」

最後律人は悲しそうな顔をしていた。


何で?さっきまで笑ったり甘い目で見つめていたのに。

ベットに入っても中々寝付けなくてドキドキが何故か収まらなかった。
寝ようとしても律人の顔が浮かんできては胸が苦しくなって目が覚める。


結局私は一睡もできず入学式を迎えた。
< 50 / 60 >

この作品をシェア

pagetop