赤い糸を離してくれない
 ――ピンポーン――
返信がきてからすぐベルがなった。

玄関を開けると律人がいた。
「おはよ」

「お、おはよう」
私は少しのドキドキを隠すようにした。
外はまだ暗くて風もひんやりしている。


入学式まではまだまだ時間があるから私はまだパジャマのままだ。

律人もTシャツでラフな格好だった。
けどスタイルが良いからそれも様になっていた。

私は律人を家の中に入れた。
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