緋色の徴(しるし)・改訂版・リリカとサリエル 魔法の恋の行方シリーズ

大魔女の結婚式

緋色の徴(しるし)改訂版・サリエルとリリカ・魔法の恋の行方

ニンゲン界の上には天界がある。

そこでは、天使たちが人間を守護するために働いている。

ニンゲン界の下には魔界がある。

そこでは、魔物たちが人間を堕落させようとうごめいている。

天使と魔物は敵対し、ニンゲン界をフィールドにして戦う。
しかし例外もある。

<天使と魔女の結婚式>

新郎のグルシアと新婦アレクサンドラが、腕を組んで教会の正面玄関から出て来た。
新郎は壮年の美丈夫、新婦は少女のように愛らしい。

一見すると歳の差カップルのようだが、年の差ではなく属性の異なる結婚だ。

新郎は大天使、新婦は魔女、いや魔女だったというのが正しい。

新郎のグルシアは大天使長であり、魔女討伐の責任者であった。

アレクサンドラは、グルシアに捉えられ、魔界の者として封印(処分)されるか、
天使の徴(しるし)をつけられてニンゲン界で生きるのか、決断を迫られたのだ。

これは別の物語になるが、なんだかんだ、すったもんだの末、二人は愛し合い結婚することになった。
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