緋色の徴(しるし)・改訂版・リリカとサリエル 魔法の恋の行方シリーズ
「そーなんだ。サキュバスの奴らが、ガンガンやっているしね。
魔女の薬草や呪文はニンゲン界で実績が出にくいし。
そうなると、どうしても立場的に弱くなっちゃう」
リリカが、ふうっと息を吐いた。
「魔女部門が停止か、廃止されるかもしれないんだ。よくて縮小」
アレクサンドラが追加情報を足したので、リリカもうなずいた。
「天使のヨメになれば、ニンゲン界の永住権取れるじゃん?」
「まぁ、申請があれば・・考慮はするが、それでも一定期間は保護観察になる」
グルシアは冷めた紅茶を飲んだ。
魔女は邪悪で、自分さえ良ければいいと思う奴ばかりだと思ったが、リリカは自分の部下の身の振り方を心配している。
アレクサンドラもそうだったが、案外真面目なのだろう。
「そういった話ならば、俺より適任者がいるな。サリエルを呼ぼう」
「サリエルって、あの紅い奴だよねっ!!」
リリカが突然叫び、体をそらせた。
「あいつはやだよ!!まっぴらごめんだっ!」
「えーー、リリカ、サリエルの事、知っているの?」
「うん、ちょっと、接触しただけで・・」
アイツにいきなりお姫様抱っこされた・・・・とは言いにくい。
「オトコ天使を集めるなら、サリエルのほうが適任だ。
顔が広いし、今、ニンゲン界に常駐しているからな」
「んんんん・・・・まぁ、それなら仕方ないか・・」
リリカは口を尖らしたが、すぐに気持ちを切り替えるように、アイスクリームを真っ赤な唇に運んだ。
魔女の薬草や呪文はニンゲン界で実績が出にくいし。
そうなると、どうしても立場的に弱くなっちゃう」
リリカが、ふうっと息を吐いた。
「魔女部門が停止か、廃止されるかもしれないんだ。よくて縮小」
アレクサンドラが追加情報を足したので、リリカもうなずいた。
「天使のヨメになれば、ニンゲン界の永住権取れるじゃん?」
「まぁ、申請があれば・・考慮はするが、それでも一定期間は保護観察になる」
グルシアは冷めた紅茶を飲んだ。
魔女は邪悪で、自分さえ良ければいいと思う奴ばかりだと思ったが、リリカは自分の部下の身の振り方を心配している。
アレクサンドラもそうだったが、案外真面目なのだろう。
「そういった話ならば、俺より適任者がいるな。サリエルを呼ぼう」
「サリエルって、あの紅い奴だよねっ!!」
リリカが突然叫び、体をそらせた。
「あいつはやだよ!!まっぴらごめんだっ!」
「えーー、リリカ、サリエルの事、知っているの?」
「うん、ちょっと、接触しただけで・・」
アイツにいきなりお姫様抱っこされた・・・・とは言いにくい。
「オトコ天使を集めるなら、サリエルのほうが適任だ。
顔が広いし、今、ニンゲン界に常駐しているからな」
「んんんん・・・・まぁ、それなら仕方ないか・・」
リリカは口を尖らしたが、すぐに気持ちを切り替えるように、アイスクリームを真っ赤な唇に運んだ。