緋色の徴(しるし)・改訂版・リリカとサリエル 魔法の恋の行方シリーズ
リリカは背筋を伸ばし、口をへの字に曲げている。
何かの決意なのか。
「天使会議の議題に上げていただきたい、案件があります。
天界の長老様に、取り次ぎの手配をお願いしたいのです」
グルシアはいぶかしげに目を細めて、リリカを見た。
「その理由(わけ)とは?」
「魔女たちがニンゲン界で自由に行動する権利を、天界でお認めいただきたいのです」
「つまり、徴(しるし)や封印を撤廃しろというのか」
リリカはうなずいた。
「はい。ニンゲン界での状況が、大きく変わっていますから」
「魔女になりたがる子が減少しています。
サキュバスのほうが、ニンゲン界では人気がすごくあって、関心のある魔女はみんな、そっちに流れています。」
グルシアがうなずいた。
「確かに、サキュバスの動きのほうがよく聞くな」
「はい、ニンゲン界でも魔界でも、従来の魔女の影響力がなくなってきています」
リリカは、お腹に手を当てているアレクサンドラをチラッと見て
「お腹の子どもは女の子ですよ。女の子なら魔女でしょう」
グルシアは、額にしわを寄せた。
何かの決意なのか。
「天使会議の議題に上げていただきたい、案件があります。
天界の長老様に、取り次ぎの手配をお願いしたいのです」
グルシアはいぶかしげに目を細めて、リリカを見た。
「その理由(わけ)とは?」
「魔女たちがニンゲン界で自由に行動する権利を、天界でお認めいただきたいのです」
「つまり、徴(しるし)や封印を撤廃しろというのか」
リリカはうなずいた。
「はい。ニンゲン界での状況が、大きく変わっていますから」
「魔女になりたがる子が減少しています。
サキュバスのほうが、ニンゲン界では人気がすごくあって、関心のある魔女はみんな、そっちに流れています。」
グルシアがうなずいた。
「確かに、サキュバスの動きのほうがよく聞くな」
「はい、ニンゲン界でも魔界でも、従来の魔女の影響力がなくなってきています」
リリカは、お腹に手を当てているアレクサンドラをチラッと見て
「お腹の子どもは女の子ですよ。女の子なら魔女でしょう」
グルシアは、額にしわを寄せた。