緋色の徴(しるし)・改訂版・リリカとサリエル 魔法の恋の行方シリーズ
大天使グルシアの戦略
<グルシアの戦略>
グルシアは天界の回廊で、サリエルと向き合っていた。
「という訳で、大魔女リリカが徴(しるし)と封印の撤廃を、次の天使会議で直接説明したいと言っている。
俺としてもそれを支持する方向で、考えていきたいのだが。
サリエル、君の意見を聞きたい」
サリエルは腕組みをして回廊の柱に寄りかかり、グルシアに微笑んだ。
「そーだねぇ、この間の合コンといい、サキュバスの台頭といい、魔界は随分と変わってきているのは確かだな。
こちらの情報では、リリカちゃん、どうやら魔界で居場所がないらしい。
サキュバスと相当トラブっているらしいよ」
オトコ天使にしては、もったいなさすぎる美しい笑顔のサリエルを見て、グルシアは思った。
こいつが・・大魔女リリカに本当に迫ったのか?
変態野郎なのか・・?
別の意味で頭を振ったが、すぐに探りをいれた。
「その、この間の合コン、リリカ君と幹事をやっただろう?
彼女はどんな感じだった?」
そのとたん、サリエルは膝を打って大笑いした。
「あははは、お局コスプレ、大食い、こーーんなガマガエルみたいな財布。
笑える話が、それこそてんこ盛りだよ」
その様子に、グルシアはどのように反応してよいか迷った。
「確かに、アレクサンドラも最初もそうだったが、大魔女は変わっているよな」
「うん、リリカちゃんはすごくおもしろい。見ていて飽きない観察対象だね。
窮地に陥ると、反応がおもしろくて、つい、いじってしまうけど」
グルシアは天界の回廊で、サリエルと向き合っていた。
「という訳で、大魔女リリカが徴(しるし)と封印の撤廃を、次の天使会議で直接説明したいと言っている。
俺としてもそれを支持する方向で、考えていきたいのだが。
サリエル、君の意見を聞きたい」
サリエルは腕組みをして回廊の柱に寄りかかり、グルシアに微笑んだ。
「そーだねぇ、この間の合コンといい、サキュバスの台頭といい、魔界は随分と変わってきているのは確かだな。
こちらの情報では、リリカちゃん、どうやら魔界で居場所がないらしい。
サキュバスと相当トラブっているらしいよ」
オトコ天使にしては、もったいなさすぎる美しい笑顔のサリエルを見て、グルシアは思った。
こいつが・・大魔女リリカに本当に迫ったのか?
変態野郎なのか・・?
別の意味で頭を振ったが、すぐに探りをいれた。
「その、この間の合コン、リリカ君と幹事をやっただろう?
彼女はどんな感じだった?」
そのとたん、サリエルは膝を打って大笑いした。
「あははは、お局コスプレ、大食い、こーーんなガマガエルみたいな財布。
笑える話が、それこそてんこ盛りだよ」
その様子に、グルシアはどのように反応してよいか迷った。
「確かに、アレクサンドラも最初もそうだったが、大魔女は変わっているよな」
「うん、リリカちゃんはすごくおもしろい。見ていて飽きない観察対象だね。
窮地に陥ると、反応がおもしろくて、つい、いじってしまうけど」