緋色の徴(しるし)・改訂版・リリカとサリエル 魔法の恋の行方シリーズ
「コーヒー飲んだら、街に行って食事しよう。
それから、リリカちゃんの必要な物、買い物をすればいいね。」

リリカは翼にくるまれるように抱かれて、サリエルの言葉を聞いていたが、

「買い物って・・・?」

「ここで、一緒に暮らすよね。本も片づけるし」

サリエルが言うと、リリカは少しためらうように下を向いた。

永遠の愛を誓うなら・・・

「指輪が欲しい」

その言葉を聞いて、サリエルは破顔した。

リリカはサリエルの背中に手をまわし、その胸に頭をくっつけた。

「すぐでなくていい。今は・・こうしていたいかも」

「僕もおんなじ気分」

サリエルも抱きしめたまま、リリカの髪に唇をつけて同意をした。

寄せては返す波の音が、心地よく耳に響く。

二人は抱き合ったまま、波の音に揺れていた。

おわり







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