梅雨夜景、いとめでたし
「えっ?屋上に呼び出し?告白ですか?ごめんなさー」
「ブッ跳ばされないうちにその口閉じろー」

「………。」

「分かったら行って良し。」


めっちゃ不服そうな顔をされた。


「話すこと特にないんですけどー」


こいつは…

本当どうでも良いといった感じだ。

俺の方はというと、平静を装いつつ内心気が気じゃなかったのを今でも覚えている。

ずっと好きだった奴が、もしかしたら死ぬかもしれない…

いずれ一緒にいれなくなるにしても、それは進路とか、親の都合とか、そういう理由だと思っていた。

こんな理由じゃなく…

もっと別の理由で…

ああー

こいつともっと一緒にいてーなー





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