失恋したはずなのに、エリート警察官僚の再会執愛が止まりません
「はぁ、ふぁ、ん……っ」
「あ~、いい声。だめだ、ベッドから出られなくなるな」
「今日は……家に閉じこもりますか?」
「可愛く誘わないで。瑠衣のお願いならなんでも聞いてあげたくなる」

 家に閉じこもって、ずっと彼と触れあっていたい気持ちはあったが、私も貴一さんも起きなければならないのはわかっている。
 名残惜しげにもう一度キスをして、今度こそ身体を離した。

「さて、朝食……じゃないな。昼食を食べてから出かけようか」
「はい」


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