失恋したはずなのに、エリート警察官僚の再会執愛が止まりません
「いいよ、俺が持ってくる。瑠衣はご飯食べて」
「ありがとう」

 そのあと私たちは和やかに食事をして、二十一時を過ぎた頃に拓実は帰っていった。
 拓実から打ち明けられた話は驚いたけれど、本当にもう今さらだ。
 遠回りにはなってしまったが、だからこそ貴一さんへの気持ちが憧れではなく愛情だと確信を持って言える。

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