年下上司の溺愛は甘すぎる

『あの光輝くんが？そんなことありえる？』

「いや私も思ったんだけど、そんなメッセージ見たら疑っちゃわない？！」

『まぁ確かに⋯明らかに男が送った文章とは思えないし、名前も記号だもんね⋯』


湯船に小さなテーブルのようなものを架け、スマートフォンを置く。
飲み物などを持ってきてゆっくりとお風呂に浸かったりすることが好きなために以前買ったものがこんな密会に役立つなんて。
ゆったりと湯船に浸かりながらあまり大きい声を出さないように心がけた。


『瀬奈もうプロポーズもされてるんだし、早めに確認した方がいいんじゃない？』

「そうだよね⋯⋯」

『浮気してる男と結婚なんて絶対避けるべき！』


やはり事実を確認しないとどうにもできない。
これからも一緒にいるためにも真相を知っておかなければこのまま結婚することはできなかった。


『でも⋯電話が普通にくるってことは、そんだけ瀬奈に対して安心感あるからこそ完全にバレてないと思って油断してるんだよきっと』

「舐められたもんだね」