年下上司の溺愛は甘すぎる
「ぁっ⋯⋯もう、だめ⋯光輝」

「なんで⋯?」

「ご飯、作らなくちゃ。途中だよ?」


唇を離し光輝の胸を押し返す。
すると彼は心底不満そうに唇を尖らすといじけたようにリビングへと戻っていった。


「お風呂、先に入ってきたら?」

「瀬奈がいじわるするからそうする」


リビングに戻った光輝は着替えの服を片手にそそくさとお風呂場へと向かっていった。
光輝がお風呂から出てくるまでに夕飯を作り終えるため準備を再開させる。


キッチンでフライパンに火をつけて食材を炒めているとリビングの方で光輝のスマートフォンが鳴り始めた。
私はいつもマナーモードにしているため音が出ることがないためそれがすぐに光輝のものだと分かる。


大したようではないだろうと思い、お風呂から出てきた後に伝えようと放置していたが、一度切れたかと思えば再び鳴り出す。
仕事関係のことだといけないと思い、フライパンの火を消しリビングに私は向かった。
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