大嫌いで大の苦手な強面上司が私だけに優しくしてくるなんて聞いていない
「あ、まお姉おかえりぃ」
「姉ちゃんどしたの? 仕事は?」
「あんたらこそ学校は?」
「あーー実は……」
聞けばみおは教授が体調不良により休講になって自宅に帰ってきたようだ。しおは……休みである。
「今日フィールドワークって言ってたから楽しみにしてたんだけどなーー」
「まあそんな時もあるよ、みお。ほらあんたも風邪引くから服着なって」
「はぁい」
「しお、あんたも服くらい着な」
「はいはい」
みおは一見ちゃらんぽらんには見えるけど勉強もでがきる人物だ。今は黒いブラキャミに黒いパンツという下着姿だがいつもはピンクのフリフリブラウスに黒のミニスカ、ニーハイ、厚底ブーツを履き黒いストレートロングヘアという地雷系ファッションに身を包んでいる。
しおは気難しい部分もある年頃の妹だ。学校にあまり馴染めておらず、不登校気味になっている。人間関係も去ることながら学校の授業に色々不満があるらしい。そんな彼女もみおに影響されて、ちょっとサブカルチックなジャージという地雷系ファッションに身を包んでいる。今は白いブラキャミに紺色の体操服となんだかガキ大将みたいな服装をしているが。
「え、姉ちゃん気絶したの?」
私が早く自宅に帰ってきた理由を妹2人に説明したらみおは心配そうな表情を浮かべたのに対してしおは特段興味の無さそうな反応をした。
「気づいたら病院にいてさ……」
「ええ!」
「みお姉驚き過ぎ。まお姉元気そうだからもう大丈夫でしょ」
しおは末っ子だからなのかいたって冷製だった。そんな私達に母親がお昼にしようと伝えてきたので互いに食卓テーブルを除菌シートで拭いたりお箸を用意したりと準備を進める。
「まおはお昼弁当でいいの?」
そう言えば自作の弁当があった。ちょうどお昼の時間だし昼食はこれでいいだろう。
「うん」
「お味噌汁作ろうと思うんだけど、いる?」
「うん、いる」
お味噌汁は卵と玉ねぎの入ったもの。そして母親は小間切れ豚肉をキャベツにんじん玉ねぎピーマンと一緒に炒めて味噌でさっと味付けする。
「お母さん、ナゲット温めていい?」
「しお、いいよ」
「やったあ」
しおが冷蔵庫のチルドルームからナゲットを取り出して電子レンジで温め始める。せっかくだから私もひとくちもらうとするか。
出来上がったものをお皿やお椀に盛り付け、母親と妹達のご飯もよそうと昼食の時間になる。
「いただきます!」
「姉ちゃんどしたの? 仕事は?」
「あんたらこそ学校は?」
「あーー実は……」
聞けばみおは教授が体調不良により休講になって自宅に帰ってきたようだ。しおは……休みである。
「今日フィールドワークって言ってたから楽しみにしてたんだけどなーー」
「まあそんな時もあるよ、みお。ほらあんたも風邪引くから服着なって」
「はぁい」
「しお、あんたも服くらい着な」
「はいはい」
みおは一見ちゃらんぽらんには見えるけど勉強もでがきる人物だ。今は黒いブラキャミに黒いパンツという下着姿だがいつもはピンクのフリフリブラウスに黒のミニスカ、ニーハイ、厚底ブーツを履き黒いストレートロングヘアという地雷系ファッションに身を包んでいる。
しおは気難しい部分もある年頃の妹だ。学校にあまり馴染めておらず、不登校気味になっている。人間関係も去ることながら学校の授業に色々不満があるらしい。そんな彼女もみおに影響されて、ちょっとサブカルチックなジャージという地雷系ファッションに身を包んでいる。今は白いブラキャミに紺色の体操服となんだかガキ大将みたいな服装をしているが。
「え、姉ちゃん気絶したの?」
私が早く自宅に帰ってきた理由を妹2人に説明したらみおは心配そうな表情を浮かべたのに対してしおは特段興味の無さそうな反応をした。
「気づいたら病院にいてさ……」
「ええ!」
「みお姉驚き過ぎ。まお姉元気そうだからもう大丈夫でしょ」
しおは末っ子だからなのかいたって冷製だった。そんな私達に母親がお昼にしようと伝えてきたので互いに食卓テーブルを除菌シートで拭いたりお箸を用意したりと準備を進める。
「まおはお昼弁当でいいの?」
そう言えば自作の弁当があった。ちょうどお昼の時間だし昼食はこれでいいだろう。
「うん」
「お味噌汁作ろうと思うんだけど、いる?」
「うん、いる」
お味噌汁は卵と玉ねぎの入ったもの。そして母親は小間切れ豚肉をキャベツにんじん玉ねぎピーマンと一緒に炒めて味噌でさっと味付けする。
「お母さん、ナゲット温めていい?」
「しお、いいよ」
「やったあ」
しおが冷蔵庫のチルドルームからナゲットを取り出して電子レンジで温め始める。せっかくだから私もひとくちもらうとするか。
出来上がったものをお皿やお椀に盛り付け、母親と妹達のご飯もよそうと昼食の時間になる。
「いただきます!」