僕らの半年戦争~one chance more chance~
演出
久々の休日が急に慌ただしくなる。
真木との電話から1時間。
休日モードだった私は、洗濯物を片付ける間もなく急いで出掛ける準備をし、公演チラシに見送られながら家を出た。
自転車に跨り、向かう先は楠木カフェ。
楠木カフェは大学から徒歩10分。近場にあるにも関わらず、学生が集まる通りの反対側に位置するため学生はめったに来ない。
静かなジャズが流れ、老眼鏡のマスターは隅っこでのんびり新聞を読んだり編み物をしている。
何よりここのブレンドコーヒーはみんなのお気に入りであった。何がブレンドされているのか良く分からないが、何故か頭がシャキッとするのだ。
真剣な話をするとき程ブレンドコーヒーを頼んでいた。
楠木カフェは私たちのとっておきの場所であった。
私は卒業してから大学付近に来る機会がめっきり減った。なので、私にとって楠木カフェも3年ぶりとなった。
そして、記憶を頼りに1時間丸々かけて楠木カフェに到着。レトロな看板が懐かしい。思わず見とれる。
「松本~!」
懐かしい外観と懐かしい声。
振り向くと、少し大人びた真木宗一郎が手を振っていた。
真木との電話から1時間。
休日モードだった私は、洗濯物を片付ける間もなく急いで出掛ける準備をし、公演チラシに見送られながら家を出た。
自転車に跨り、向かう先は楠木カフェ。
楠木カフェは大学から徒歩10分。近場にあるにも関わらず、学生が集まる通りの反対側に位置するため学生はめったに来ない。
静かなジャズが流れ、老眼鏡のマスターは隅っこでのんびり新聞を読んだり編み物をしている。
何よりここのブレンドコーヒーはみんなのお気に入りであった。何がブレンドされているのか良く分からないが、何故か頭がシャキッとするのだ。
真剣な話をするとき程ブレンドコーヒーを頼んでいた。
楠木カフェは私たちのとっておきの場所であった。
私は卒業してから大学付近に来る機会がめっきり減った。なので、私にとって楠木カフェも3年ぶりとなった。
そして、記憶を頼りに1時間丸々かけて楠木カフェに到着。レトロな看板が懐かしい。思わず見とれる。
「松本~!」
懐かしい外観と懐かしい声。
振り向くと、少し大人びた真木宗一郎が手を振っていた。