【更新お休み中】歳下幼なじみのナマイキな溺愛〜最強総長の誘惑に、翻弄されて〜

和泉には申し訳ないけど、その後の話は頭の中に入ってこなかった。


恋愛対象外の話を聞かれていたら私はもう立ち直れないかも。別に和泉に恋愛感情を抱いている訳じゃなない。


でも、“恋愛対象外という訳でもない”。


あの言葉は本心じゃなかった。


ただ美晴にからかわれて咄嗟に出た言葉。


どうしよう、という言葉が頭の中を埋め尽くす。



「おい、真夜?大丈夫か?」


「和泉、ごめん!私先に帰る!」


「え?あ、おい!」



この場の空気に耐えられなくなって逃げるように、掴まれていた腕を離す。そして私は全速力で駆け出した。


止める和泉の声に振り向きもせず、ただひたすらに家を目指した。


はぁ、はぁと息切れするがそれもお構い無し。
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