【更新お休み中】歳下幼なじみのナマイキな溺愛〜最強総長の誘惑に、翻弄されて〜

商店街を走り抜け、しばらくするとひとつの建物が目に入る。そこでようやくバイクは止まり、私と和泉は降りた。


ヘルメットを取るとまずオンボロの外観が目に入る。一軒家に見えなくは無いけど今にも崩れそうな、そんな感じ。


さらには周りには草やツルがまとわりついていて、とても人が住んでいるようには見えない。


だけどこれで、中に入るとすごいのはなんなんだろう……。


毎回疑問に思うこと。



「ねぇ。中にいるのって、幹部以上のメンバーだけ?」


「ああ。今日は定例の集会じゃないからな。ただの日常報告会。……というのは名ばかりで、もうだらけてやがる」



チッ、と舌打ちしながら答える和泉。


いくら“総長”といっても思春期真っ盛りな高校生をまとめるのは大変そうだ。しかも大半が和泉よりも歳上。


そりゃ、言うことはあまり聞いてくれないだろうな……。と、思ったけど口には出さないでおこう。
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