【更新お休み中】歳下幼なじみのナマイキな溺愛〜最強総長の誘惑に、翻弄されて〜

……あれ?誰かに……見られてる?


スマホをしまい、ショッピングモールを出た頃。どこからか鋭い視線を感じて、一瞬立ち止まる。


私はそっと後ろを振り向くけど、誰もいない。気のせいかな、と思いまた前を向く。


護身術を習ったせいか、人よりも視線を感じやすくなった。和泉にも一応警戒心は持っとけって言われていたのでそのせいもある。


彩華学園で生徒会長を務め、和泉と関わっているとなれば、少なくとも誰かには恨まれている。


たまにこうして視線を感じたりすることもある。


だけど……ここまで強い殺気立った視線を感じたのは初めてだった。



「早く帰ろ」



どうしてこんな突然……。


やっぱり美晴と来れば良かったかな、なんて思いながら急ぎ足で学校に向かった。


だけど、ずっと視線を感じていた。


どれだけ早く歩いても、走っても。その視線からは逃れられなかった。


なんなのよ、もう……。
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