【更新お休み中】歳下幼なじみのナマイキな溺愛〜最強総長の誘惑に、翻弄されて〜

恐怖よりもイライラを感じ始めた頃。


ようやく学校の門が見えた。私はほっと一息ついて学校に向かおうとする。


……だけど。



「ねぇ、キミが彩華学園の生徒会長?」


「きゃっ!!」




学校に入る直前の角で誰かに腕を掴まれた。聞いた事のない低い声と共に、男の人の腕で、乱暴に奥に引っ張られる。


咄嗟のことで上手く体が反応しなかった。


されるがままに引きずり込まれた。



「や、やめてください!」


「別になんもしねぇって。まぁ、そんな恐怖の顔にそそられるけどな」



細い道だから暗がりでよく見えない。


気持ち悪い男の声が耳元で聞こえてぞくり、と背筋が凍る。


やだ……誰か、助けて。



「おい、あんま乱暴すんなよ。無傷で連れてくって上からお達しあったろ?」



体を縮こませていると、腕を掴んでいる男とは別の声が聞こえた。もしかして、2人がかりで私を囲ってる?
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