【更新お休み中】歳下幼なじみのナマイキな溺愛〜最強総長の誘惑に、翻弄されて〜

少し強気で言い返してみる。すると男は私を引き止め、その場で立ち止まらせる。


ここで様子を見てから、反撃方法を考えてみよう……。



「あ゙あ゙?ガキが生意気な口聞いてんじゃねぇよ。黙ってろ」


「おい、落ち着け」



一人の男に火をつけた。


私の言葉に簡単に怒りが最高潮になったように見えた。その証拠に、男は腕を大きく振り下ろすと私の頭目掛けて殴りかかろうとする。


……まずい、動きが早すぎて頭を庇いきれない。


ぶたれるっ、と身構えた。


さすがに体が反応しきれなかった。


私は痛みを覚悟し、ぎゅっと目を瞑る。


……だけど。



「……ガハァ!!」


「オメーは、いったい誰の大切なモンに手ぇ出してんだ。殺されてぇのか?あ゙あ゙?」



一向に痛みは来ない。


その変わりに、聞き覚えのある声と男の唸り声が聞こえた。


ハッとして顔を上げると、目の前には……和泉の背中が見えた。そして、もう1人の男の横には零都がいた。
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