【更新お休み中】歳下幼なじみのナマイキな溺愛〜最強総長の誘惑に、翻弄されて〜

この状況を上手く呑み込めず、一人呆然とする。なんでここに和泉と零都がいるの?


そんな疑問が頭の中を埋め尽くす。



「チッ。後少しだったのに……!くそっ、仕切り直しだ!」


「おい、待て!」



ぼーっと突っ立っていると一人の男が逃げ出す。それを零都が追いかける。



「真夜、怪我は?」


「だ、大丈夫……」



零都の後ろ姿を見ていたら和泉が急に振り返り私の肩を掴む。心底心配したような声色で、何度も何度も聞いてくる。


その声を聞いて私はやっと安心した。



「良かった。ったく、何絡まれてんだ!俺がどれだけ心配したかわかってんのか」


「ごめんなさい。なんか視線はずっと感じていたんだけど、大丈夫だと思って和泉に何も連絡せずに来ちゃった」



……ここまで怒った和泉は初めてかもしれない。だけど怒られて当然だ。


自分の身を自分で守れなかったのだから。


彩華学園の生徒会長として、自己管理ができないなんて……。
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