【更新お休み中】歳下幼なじみのナマイキな溺愛〜最強総長の誘惑に、翻弄されて〜
LOVERS2

カップルコンテスト



ザワザワと騒がしいある日の放課後。


校内は文化祭に向けての準備真っ只中だった。生徒会だけでなく、みんなが張り切る一大行事。


今年も、この時期がやってきたのだ。



「真夜ー!この材料ってまだある?」


「生徒会長!先生が呼んでるよ!」



私のクラスも張り切って準備をしている。ちなみに出し物は王道の“メイド喫茶”。女子はメイド服、男子はタキシードを着て喫茶店を開くのだ。


私はというと、色んなところから声をかけられ、あちこち走り回っている。


クラスメイトに質問されたり、先生から雑用を頼まれたり。


ここ最近は、例のトラブルよりもこっちの準備の方が忙しく回っていた。



「はぁ〜……」



今、ようやく仕事が一段落した。


私はため息をつきながら廊下を歩く。


本当はもっとクラスの準備を手伝いたいけど、生徒会の仕事も溜まっていて。あまり顔を出せずにいた。


案の定、この間のトラブルは解決出来ずにいるし、なんだか大事になってしまった。
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