【更新お休み中】歳下幼なじみのナマイキな溺愛〜最強総長の誘惑に、翻弄されて〜

「まぁ、順調かな……」



いつもなら遠慮なく和泉に何かしら攻撃してるけど。


今日はそんな気持ちにはならなかった。



「そうか。……じゃあ、教室まで送る」


「えっ、いいのに」



さすがに教室までは一人で行ける。


校内だし、危険はないはず。



「いーの。俺が真夜といたいだけだから。な?」



……いつから、そんな恥ずかしいことを堂々と言えるようになったの?


私となら何時でも会えるはずなのに。


確実に、和泉が、何かが変わったことはわかってしまった。


いくら私でもわかる。



「じゃ、お願いします」



何年も和泉の幼なじみをして、こんなことには慣れてるはずなのに。今日はなんだかぎこちなくて。


他人のように振舞ってしまった。


私は和泉のことが好きなの?


和泉のことをどう思ってるの?


考えても分からない。答えが出ない考えに嫌気が指す。
< 64 / 73 >

この作品をシェア

pagetop