【更新お休み中】歳下幼なじみのナマイキな溺愛〜最強総長の誘惑に、翻弄されて〜

和泉の隣を歩きながら、なんだかソワソワと落ち着かなかった。


***


文化祭の準備もそろそろ終盤にかかる頃。私は、ひとつの掲示板をじっと見つめていた。


“カップルコンテスト出場者決定!!”


カップルコンテストとは、うちの彩華学園文化祭名物の企画のひとつ。生徒会が運営しているもので、毎年行われている。


内容としては、その名の通り、何組かのカップルがクラスを代表して出て、優勝者を競い合う。


クラスの出し物とは別に、副賞もあるのでみんな張り切る企画だ。


私は毎年運営に回っていたので出たことは無い。今年もみんなのを見ながら楽しむもんだと思って、ポスターを見たら。


……なんで、“和泉と私(真夜)の名前”があるのよ!


応募した記憶のないコンテストの出場者欄に名前があって。唖然としていた。



「会長!今年、カップルコンテスト出るんだって?」



ポスターとにらめっこしていると宇佐美くんが話しかける。



「……なんでそのこと知ってるの?」


「いや、だって今その話でみんな持ちきりだし。何、もしかして知らなかった?」
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