シークレットシスターーDance with the Devilー
脱いだブーツを並べると、
「先にコートを片づけて手洗いうがいをしてくださいね」
と、碧流くんに声をかけられた。

「あいよー」

私は返事をすると、紺色のダウンジャケットを脱ぎながら彼の横を通り過ぎた。

その足で先に向かったのは、書斎だった。

部屋はピンクと黒で統一されていて、壁にはお気に入りのポストカードや好きな少女漫画の原画がかけられていた。

本棚には漫画や小説がずらりと並んでいる。

書斎のドアを閉めて、ダウンジャケットをハンガーにかけるとクローゼットの中に入れた。

その場に座り込むと、
「ーーこれは、また捗りそうな予感しかしないわ…」

この場にいるのは自分1人なのをいいことに、私はニンマリと笑った。

進歩は上々、捗るばかりである。
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