シークレットシスターーDance with the Devilー
そう思いながらテレビをつけると、ソファーに腰を下ろした。

この時間帯はニュース番組しかやっていないので見ていてもつまらない。

「赤味噌がないんだけど」

「しまった、今朝入れておくの忘れてた。

流しの下に予備の赤味噌がまだあったと思うから、それを取り出してくれない?」

「おう、わかった」

それにしても…と、私は目玉だけキッチンの方へと向けた。

やっぱり、彼らの姿は絵になるよね…!

テレビはつまらないニュース番組しかやっていないし、彼らの姿を見ながら次回の脚本の構想を練ることにしよう。

当然のことではあるが、私がそんな妄想を楽しんでいるうえに自分たちが漫画の原作になっていることを彼らは知らない。

当たり前だけど、教えるつもりもない。
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