シークレットシスターーDance with the Devilー
Chapter1.5ー彼女に一目惚れ*髙嶋碧流目線ー
永井成海の実姉・永井風花さんに出会ったのは、中学2年生の秋だった。
「成海、お姉さんいるんだ」
「いるよ」
合唱コンクールに向けての練習を終えた帰り道、彼の口から姉の話題が出てきたのだ。
「どんな人なの?」
そう聞いた僕に、成海は眉間にシワを寄せた。
顔がいいから何をさせても絵になる。
「…何で聞きたがるのかよくわからないな」
成海は訳がわからないと言った様子で呟くと息を吐いた。
「そりゃ、聞きたくなるだろ」
お前は女性と見間違えるくらいの美人なんだから気になるんだよ…と言おうとしたけれど、やめた。
変に口に出して本人の気を悪くしてしまったら面倒である。
「家にくる?」
成海が言った。
「えっ、いいの?」
そう聞いた僕に、
「百聞は一見に如かず」
と、成海は答えた。
今振り返ってみると質問に答えるのが面倒だったんだろうなと言う話だけれど、僕はありがたく彼からの誘いを受けることにした。
「成海、お姉さんいるんだ」
「いるよ」
合唱コンクールに向けての練習を終えた帰り道、彼の口から姉の話題が出てきたのだ。
「どんな人なの?」
そう聞いた僕に、成海は眉間にシワを寄せた。
顔がいいから何をさせても絵になる。
「…何で聞きたがるのかよくわからないな」
成海は訳がわからないと言った様子で呟くと息を吐いた。
「そりゃ、聞きたくなるだろ」
お前は女性と見間違えるくらいの美人なんだから気になるんだよ…と言おうとしたけれど、やめた。
変に口に出して本人の気を悪くしてしまったら面倒である。
「家にくる?」
成海が言った。
「えっ、いいの?」
そう聞いた僕に、
「百聞は一見に如かず」
と、成海は答えた。
今振り返ってみると質問に答えるのが面倒だったんだろうなと言う話だけれど、僕はありがたく彼からの誘いを受けることにした。