シークレットシスターーDance with the Devilー
「風呂あがりで暑いうえに頭を使ったから冷たいものと糖分が欲しいんですー」

私は碧流くんに向かって言った。

日づけが変わっている頃に食べるお風呂あがりのアイスクリームほど、美味しいものはないんじゃないかと思う。

本当は後3個くらいは食べたいんだけど、碧流くんが怒るから1個で我慢しているのよ。

「アイスか…」

アイスクリームのネタを話に入れるのもありかも知れないな…。

さて、どうやって入れようか…?

アイスクリームに口をつけて展開を考えていたら、
「溶けるから!」

そう叫んだ碧流くんの声と彼の整った顔が目の前にあった。

「えっ、わっ…!?」

近過ぎるその距離に驚いて、手から板チョコアイスを落としそうになった。
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