シークレットシスターーDance with the Devilー
それまでタブレットの近くに置いていたスマートフォンを手に取ると、メッセージアプリを指でタップした。

碧流くんからのメッセージはきていなかった。

私が送ってないからと言うのもあるかも知れないけれど。

成海もメッセージを送ったけれど、未だにそれを読んだ形跡がないって言ってる…と言うか、成海のメッセージを読んでないってどう言うことなんだ?

「送ってみるか…?」

でも何をどうやって送れと言うのかよくわからないうえに、もし読んでくれなかったらどうしようと言う話である。

「まあ、読んでくれなかったらその時はその時よね…」

私は気持ちを落ち着かせて深呼吸をすると、メッセージを作成した。

『あなたがいなくなってから1週間が経ちました

これを読んだらメッセージをください』

我ながら事務的なうえにかわいげがないと言う話だけど…と思いながら、作成したばかりのメッセージを送信した。
< 97 / 105 >

この作品をシェア

pagetop