再会した御曹司は純情な彼女を溺愛する
冬だというのに触れ合う互いの体温が高くなりちっとも寒くない。

こんな爽やかで綺麗な顔をした彼からは想像も出来ないほどの熱い体温に、私はもうすっかり溶けてしまいそうになる。

「クッ…俺も…イっていい?」

もう頷く事しかできない。
律動が激しさを増して加速したと思えば、ギュッと抱きしめられガンと突き上げられれば、また何かが弾けて顎が上がった。

「あっんんっ…!」

中で力強く脈打つのを感じる。

「天音。愛してる」

私を優しく見つめる彼は、どこまでも私を甘く溶かしにやってくる気だ。

まだ乱れた呼吸は整わない。

「凄かった」

私も愛してる。そう言いたかったのに、凄すぎて何を思ったのか馬鹿正直に感想を述べてしまう。

丈慈は面食らった顔をする。

「あ、どーも」
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