再会した御曹司は純情な彼女を溺愛する
そしてリビングに入ると天音はここでも顎が外れそうになっている。

「お、オシャレだ…。海外の高級ヴィラみたい…」

「あ、天音ちゃんこういうの好き?」

「はい! 凄く素敵です!」

「ははは! だってーお二人さん」

俺と親父は顔を見合わせる。
建てろってか?
建てろってだなコレ。

「まず、ほら座って」

二人並んでソファに座った。

「翠は?」

なんか静かだと思ったら翠がいない。

と思った矢先、吹き抜けになった二階のホールからパァーンパァーンとクラッカーの音がして驚き見上げれば、なんとやっぱりアイツらが勢揃いしていた。

「メリークリスマース!」

なんで?
顔合わせだろ今日。

ゾロゾロと歩いて階段を下りてくる七人。

俺の妹の翠を筆頭に。

親父の弟の陽平君の子供の、大河と美空。
俺のお袋の兄貴の塁君の子供の、絃と維織。
親父の秘書で従兄弟の涼太君の子供の、奏翔と音羽。

天音を見ればすでに白目を向いていた。
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