再会した御曹司は純情な彼女を溺愛する
そしてその後皆んなで食事をとって俺と天音は先に帰ることにした。

帰りの車で天音は相当楽しかったようでマシンガンのように喋る。

ははは。
良かった。

「パパとママができた…」

「ああ。親戚もいっぱいな」

「うん。みんなパワフルだった」

「やべーだろアイツら。昔からなんだよ」

「みんなちょっと似てるよね! 丈慈と大河くんは特に」

「だよな。あのワインの時も思わなかったか?」

「思った! 冨樫家と藤崎家は親戚じゃないんだもんね?」

「ああ。あそこは厳密に言えば幼馴染だな。そこらへん紛らわしいよな。あと大河んとこと藤崎も親戚だけど血縁じゃない。俺とは全員血縁だけど」

「むず」

「ま、みんな結局兄妹みたいに育ったから」
< 118 / 286 >

この作品をシェア

pagetop