再会した御曹司は純情な彼女を溺愛する
〜天音side〜
お婆様からの電話の後、ラフな服装に着替えバタバタと荷物をまとめて部屋から出れば今度は四歳上の兄、翔太郎から電話だ。
スーツケースを引きながら電話を耳に当てる。
「もしもし」
『お疲れ様。天音、お婆様から電話あったか?』
「あったよ」
『悪いな。俺、少しゆっくりさせてやれって言ったんだけど無理だったわ。ははは』
「はははじゃないわ」
『まぁまぁ、そう怒んな。んじゃ気をつけて帰ってこいよ』
「まったく。んじゃね」
会場から出てすぐにタクシーに乗った。
兄の翔太郎は、去年結婚して今は家元として家業を継いでいる。
ご苦労なこった。
私とは違って、お婆様とはうまく付き合えるらしく羨ましい限りだ。
どうにもお婆様は苦手だ。
お婆様からの電話の後、ラフな服装に着替えバタバタと荷物をまとめて部屋から出れば今度は四歳上の兄、翔太郎から電話だ。
スーツケースを引きながら電話を耳に当てる。
「もしもし」
『お疲れ様。天音、お婆様から電話あったか?』
「あったよ」
『悪いな。俺、少しゆっくりさせてやれって言ったんだけど無理だったわ。ははは』
「はははじゃないわ」
『まぁまぁ、そう怒んな。んじゃ気をつけて帰ってこいよ』
「まったく。んじゃね」
会場から出てすぐにタクシーに乗った。
兄の翔太郎は、去年結婚して今は家元として家業を継いでいる。
ご苦労なこった。
私とは違って、お婆様とはうまく付き合えるらしく羨ましい限りだ。
どうにもお婆様は苦手だ。