再会した御曹司は純情な彼女を溺愛する
そして丈慈から電話がかかってきて、何か言いづらそうにする丈慈に問えば、やはり違うと言う。
そして何を言うのかと思えば、彼女とこれ以上虫唾が走って話せないから来てくれなんて訳のわからない事を言い出した。
バカだ。
この男はバカだ。
私以外の涙は見ていられないらしい。
極端すぎ。
とりあえず私もバッグを持ってエントランスに行けば、丈慈は彼女から離れて私を待っていた。
それはそれは申し訳ない顔をして。
そして彼女の所に行って、明らかに違うのに丈慈の子だなんて言って生まれたての子供を連れて来るくらい何かに困っているのかと思い聞けば、訳も離さないまま立ち去ろうとして。
しかもその後たぶん本当の父親っぽい人が現れたと思ったら目の前で熱い抱擁を見せられ颯爽と消えてしまった。