再会した御曹司は純情な彼女を溺愛する
「もう結ちゃんには言ってあるから! デザインは希望とかある?」

翠ちゃんも入ってくる。

デザイン…

「ぜんっぜんわかんない。むしろ任せる。任せたい」

あのYUIが、私の為にドレスを直々にデザインしてくれるなんて…

「ありがとう…嬉しいっ」

感動のあまり私は泣き出してしまった。

「ははは! 驚くよねー! ほら! これもあげる! 結ちゃんから預かってきた!」

そう言って翠ちゃんは私に紙袋をずいっと渡してくれた。
うちに来たときに大きな紙袋を持ってるなとは思っていたけど…
中を見れば、YUIの服が大量に入っていた。

「えーーーー! こんなにたくさん…も、もらっていいの⁈」

「いーのいーの! 全部売り物じゃないから! でもタグは付いてるわよ?」

ママがニコニコで言う。

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