再会した御曹司は純情な彼女を溺愛する
「天音。今度旅行にいかないか? ヴィラとか」

ご飯を食べながら早速提案する。

「え? 行きたい!」

「それじゃ来月行こう。休みが取れたんだ」

「嬉しい! えー! ヴィラなら水着買わなきゃ! 楽しみー!」

そしてそのあと二人でノートパソコンで色んなヴィラを調べる。

「あ! ここ! 丈慈の実家みたい!」

ははは。やっぱりこういうのが好きなんだな。

それはコンテンポラリーの中に石や木材、ラタンなどの自然素材が融合されたそんなテイストのヴィラだった。

「こっちは?」

ちなみに茅葺き屋根のコテコテな方を見せてみる。
天音は首を横に振った。

やっぱりあっちがいいのか。

「ははは。おっけ。ほら、こっちにもいい感じのあるぞ」

「本当だ! ここも素敵! どうしよう! 迷っちゃーう」

「明日の夜まで決めれるか?」

「ここがいい」

天音は決断力が早いらしい。
もう決めた。

「わかった。ちなみに第二候補は?」

「ここ」

ブレないな。

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