再会した御曹司は純情な彼女を溺愛する


「天音。こっちにおいで」

丈慈に声をかけられて振り向けば、いつの間に用意したのか石でできた天板に古木が脚になっているテーブルにフルーツや飲み物が並べられていた。

タタタタと側まで行くと、そのまま手を引かれて抱きしめられる。

「捕まえた」

私の背中の後ろで腕を組んで優しく微笑み見下ろす丈慈。

そのままチュッとキスが降ってくる。
見つめ合い微笑みながら繰り返すキス。

「かわいいな」

真っ直ぐに言われてなんだか恥ずかしくて顔を隠すように抱きつけば大きな手で優しく頭を撫でる丈慈。

こんなに甘やかされていいのだろうか。

用意してくれたドリンクとフルーツを食べながらまた部屋を見渡す。


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