再会した御曹司は純情な彼女を溺愛する
まだ眠たくて瞼が重くなり目を閉じてしまう。
夢なら覚めないでと思うほど幸せを感じる。

こんな素敵なヴィラに連れてきてくれて、昨日の夜のレストランもとても美味しかった。

寝起きの丈慈の声は普段より更に低くてカッコいい。
顔も驚くほどの美形なのに声までカッコいいなんて。
身体だって、忙しい合間に鍛えてるのか本当にモデルのような肉体美に惚れ惚れしてしまう。

そんな彼が私をとことん愛しそうに優しくしてくれて…

"夢なら覚めないで。このまま抱いて"

寝ぼけていたからかポロっと独り言のように本音がフランス語で出てしまった。

ヤバいと思ったけど丈慈はまた寝たかもしれない。
それにフランス語はわからないはず…

眠たい…

なのに後ろから抱きしめていた手がスーっと動き出し、私の胸を優しく触り出した。

後ろから首元にキスが這わされる。



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