再会した御曹司は純情な彼女を溺愛する
まさかと思い少し調べてみると驚くべき事が起こっていた。

やっぱり華道…

辻本が和泉という流派からの妨害を受けていて危機だと。

天音はそれを知って戻ったのか?
嫌いだった華道の道に?
辻本を救うために自分を押し殺し戻ったという事か⁈

まさか俺との結婚をやめる気で⁈

ドクンドクンと動揺からか心臓が激しく脈打つ。

いや、天音は必ず戻るとそれだけは伝えてくれた。
きっと何か訳があるはずだ。
きっと。

俺は天音を信じる。
きっと天音は今、天音なりに思うことがあっての事なんだろう。

天音…

俺には何もしてあげられないのか?

会いたい…

会える…よな?

グラグラと信じたい気持ちと不安な気持ちがせめぎ合い居ても立っても居られない。
天音が戻らないなんて無理だ。

天音…
戻ってきてくれ…

頼む…

二人で幸せになろうって約束したじゃないか。
離れないって言ってくれたじゃないか。
俺に頼れよ。
何でも話してくれよ。

一人部屋のソファでグッと拳を握り締め、目をきつく閉じ頭を抱えた。
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