再会した御曹司は純情な彼女を溺愛する
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辻本へと迎えば、翔太郎が驚いた顔をしている。

それもそうだろう。
華道の時のように着物を着て私が現れたんだから。

「天音! どうした!」

「柊源に会ってきた」

「なんだと⁈ 何で一人でそんな勝手な事を!」

そう言うと思ったからよ。

「柊源の狙いは私だった」

「なに⁈ どういう事だ!」

「妨害を止めるなら、私を柊源の妻にと。そして華道界の復帰をと」

「はぁ⁈ 馬鹿お前! 飲んだのか⁈ その条件!」

「そうするしかないじゃない!」

「馬鹿野郎!」

初めてかもしれない。
こんなに翔太郎に怒鳴られたのは。

「私だって嫌よ! だから私からも条件を出してきたの。次のコンクールで私より高評価を受け優勝することって」
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