再会した御曹司は純情な彼女を溺愛する
ヴァージンロードの先には、シャンパンゴールドのスーツを着こなした丈慈がこちらを見て佇んでいる。

か、カッコいい。
かっこよすぎて倒れそうだ。
いつも見てるけど、全く見慣れない。

丈慈は一瞬目を大きく開けたあと、すぐにフッと微笑んだ。

そして周りからはキャーキャー悲鳴が上がっている。

神楽の一族の女性たちはとにかく賑やかだ。

お婆様とお互い顔を見合わせクスッと笑い合うと一歩ずつ歩みを進めた。

「丈慈さん」

「はい」

お婆様から丈慈へと私の手は移され、キュッと頼りがいのある大きな手に握られ丈慈の隣へと並んだ。
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