再会した御曹司は純情な彼女を溺愛する
そしてやっと唇が離れたと思えば、丈慈はまたニヤっと笑ってペロっと濡れた自分の唇を舐めて見せる。

「可愛過ぎて我慢できなかったわ」

なんて言ってる。

こ、この人は本当に…

「も、もう!」

そしてまた頬にチュッとキスのおかわりがきた。

「もういいって!」

「クックックックッ最高」

だめだこりゃ。

その後ガーデンパーティーをする為に外へ出て皆んなで食事をとった。

もう女性陣はテンションが上がりまくっていて大騒ぎしている。

デザイナーの結ちゃんにもお目にかかることができた。
そしてさすがというか、ママとそっくりな美人で驚きが隠せなかったのはいうまでも無い。

それに丈慈の祖父母達も、これまたパワフルで想像の斜め上を行った。
しかも、あのお婆様が予想に反し意気投合していて思わず目頭が熱くなった。

男性陣たちはそんな女性陣を優しい目で見守っていた。

そして新郎新婦の退場のタイミングでなんと土砂降りの雨が降ってきてしまった。


「キャーやばーい! アハハハ!」

それでもみんなはビショビショになりながら悲鳴をあげつつも笑っている。

「最高ー!」

空を見上げれば天気雨で虹が出ていた。

こんな自然のハプニングも私たちは笑い飛ばせる。
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