再会した御曹司は純情な彼女を溺愛する
ハネムーン
〜丈慈side〜


「天音。起きろ、着いたぞ」

俺は飛行機で眠る天音を起こした。

「寝過ぎた!」

ははは。
それもそうだろう。出発するまで散々俺にベッドで愛されたんだから。

「ごめんな?」

俺はニヤっと笑って見せた。
すると天音はわかりやすく顔を赤くする。
天音は照れると顔が直ぐに赤くなる。
またこれがかわいいのなんのって。
ついからかいたくなってしまうのが俺の悪い癖だ。

「もう! やめてよ! いいからっ」

そう言ってバシッとわりと強めに肩を叩かれた。

「ははは! 行こうか」

天音の手を取り飛行機からおりる。

ここは情熱の国、スペイン。
俺たちは偶然にもスペイン語を学んでいてハネムーンはここにしようとすぐに決まった。
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