再会した御曹司は純情な彼女を溺愛する
「丈慈！　みて！　プールあるよ！」

天音は泳げないがプールは好きらしい。
喜んでる姿に俺の頬は緩みっぱなしだ。
天候にも恵まれ最高のシチュエーションに柄にもなくスキップして浮かれてしまいそうになる。

「ああ。せっかくだし、着替えて一回入ろうか」

「うん！」

今回、ここに滞在する間の服は現地の案内人に任せて適当に揃えてもらっている。
天音と早速クローゼットを開けて中を見てみると、物凄い種類の服が揃えてあった。

「やっば。てかこれ…」

天音は唯一あった水着を手に取る。
ぴろーんと広げてみれば、日本では絶対着れないないようなとんでもなくセクシーなビキニだった。
着ている姿を瞬時に想像してしまい変な気が起こりそうになる。

「え…これだけ？」

そう言って手を震わせている天音。

「最高じゃん」

思わず思ったまんま口に出してしまった。

「変態！　スケベ！」

なんとでも言ってくれ。
俺は現地の案内人に心の中で感謝の気持ちを伝えた。

「諦めてこれ着て。ほら、早く入るぞ」

俺はそう言い残してさっさと自分も水着に着替え始めた。

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