再会した御曹司は純情な彼女を溺愛する
「男の人を綺麗だと思ったのは丈慈が初めてだよ」

なんだよそれ。
俺をどうしたいわけ?

「天音、あんま煽んなよ」

俺はうつ伏せから仰向けに変えた。
反応すんなよと自分に言い聞かせて。

「ふふっ照れてる?」

「…照れるよそりゃ。好きな女に褒められたんだ」

陽の光が眩しいな。
サングラスを付ける。

「本当に見惚れちゃう」

おいおい。
一体なんの試練だこれは。

「急になんだよ」

いつもそんな事言わないのに。

「急じゃないよ、いつも思ってる。今日は言いたい気分なの」

際どいビキニ着て、上なんかもう裸みたいな格好して俺を誉め殺しする気らしい。

「思いっきり抱きたいわ」

俺ももう正直に言う事にした。
天音の手をとっていう事を聞かない俺の熱くなった所に当てる。

「夜まで我慢だよ丈慈」

ニヤっと笑う天音。
そう言えば天音、水着に着替える前に何か一気飲みしてたな。
なるほど。
コイツ酔ってんな。

< 261 / 286 >

この作品をシェア

pagetop