再会した御曹司は純情な彼女を溺愛する

俺は立ち上がるとプールに飛び込んだ。
クールダウンするために。

そして顔を出して天音を見れば、さっきとはまた違う角度から見える姿に余計に熱くなってしまった。

俺は邪念を取り払うように泳ぎ出す。
気持ちいい。
まともに泳いだのはいつぶりだ？
すっかり夢中になって泳いでいればいつのまにか水着を着直した天音がプールサイドに座って足だけを入れて俺を見ていた。

「天音も入る？」

「入る！」

そう言って両手を広げる天音。
こうして身を委ねてくる天音が可愛い。

俺は天音を抱き抱える。
そしてチュっとキスをした。

「ふふふっ、丈慈泳ぐの上手だね」

「そうか？　惚れ直した？」

ニカっと笑って見せれば天音もニコっと笑った。

「うん！　やっぱり何しててもカッコいい」

ダメだ。
夜までなんて待てそうにないわ。

「ベッド連れてくぞ」

そう言って天音を抱えたままプールから上がる。

「ちょっと！」

「うるさい。天音のせいだ」