再会した御曹司は純情な彼女を溺愛する
「何してんの?」

「変な奴だったら追っ払ってやらないとダメだろ」

こりゃ翠ちゃんに彼氏ができたら大変そうだ。
そしてこの先私たちのもとにやってくるかもしれない子供とか。
それが娘とかだったら大丈夫なんだろうか?

彼氏ができたと言われてショックを受ける丈慈の姿が安易に想像できて笑ってしまう。

そんな未来が来ればいいな。

「何で笑ってる?」

「ふふふ。丈慈、娘とかできたら大変そうだね」

「絶対可愛いよな。俺、彼氏とか連れてこられたらぶっ倒れるかも」

やっぱり。

「私にはいいけど、ヤキモチもほどほどにね」

「はぁー。お前本当可愛い事言うよな」

ぎゅーっと抱きしめる力が強まった。

「ふふふっ…大好き」

落ち着く。
ついにウトウトと瞼が重くなってきて私はそのまま意識を手放したのだった。

「俺もだよ。おやすみ」
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