再会した御曹司は純情な彼女を溺愛する
「…って事があってよ」

俺は今、ハトコの冨樫奏翔(とがしかなと)の家に呼び出されて暴露させられたところだ。

あの後大河から連絡がきて、従兄弟の藤崎絃(ふじさきいと)と3人で、奏翔の部屋に集合した。
奏翔以外は俺と同じレジデンスに住んでる。

と言っても奏翔の家もすぐ目の前の高層マンションだけど。

美空が大河に話したんだな。
まったく。
筒抜けも良いところだ。

俺の話を聞いて、慌ててみんな持ち物を確認している。

さすがになかったようだ。

「まじでこえー」

なんて言ってみんな脚の間に手を置いていた。
これ、俺と同じで縮んだやつだな。

「お前らも気をつけた方がいいぞ本当に」

俺がそう言えばみんな頷いている。

「そ、そだな」

「にしてもさすが麗ちゃんだな」

絃が笑う。

「ははは! 遊んでんのバレてんじゃん」

大河も笑いが止まらないらしい。

「お袋に腰振ってんななんて言われたら反応に困るよな」

奏翔は大爆笑だ。
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