再会した御曹司は純情な彼女を溺愛する


「いや、本当それ。翠にも聞かれたしよ。猿だと」

「「「ブハハハハ!」」」

こいつらめ。ひとごとだと思って。

「丈慈ー。お前最高だよ本当に。まんま、おさるのジ◯ージじゃねぇかよ」

涙を出してヒーヒー言っている。

「お前らも変わんねぇだろ!」

俺はその後しばらく名前の前に"おさるの"が付けられた。

親父達も話を聞いた後、さすがだなんて言うし。
無駄使いすんなくらいで済んだ。

親父達も例外なく若い頃はそれはそれは元気だったようで、あまり強くは言えないようだ。

お袋達に物凄い形相で睨まれていて、逆に見ものだった。


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