再会した御曹司は純情な彼女を溺愛する
そして翠のメールを俺も確認する。
おいおい、もう始まるじゃねぇかよ!

慌ててシャワーを浴びる。

クソ。
ゆっくりしたかったのに。

スーツに着替えて眠る天音に声をかける。

「天音。天音」

「ん…」

「天音。悪い、急に仕事が入ったから俺行くな? 連絡しろよ? いいな?」

「んー」

俺は天音にまたキスをする。

「絶対だぞ? 名刺置いてくからな?」

「わかった…いってらっしゃい」

「行ってくる。好きだよ天音」

「んー」

ははは。かわいいな。
くしゃくしゃっと頭を撫でて俺はなくなくスイートルームを後にした。

一度家に帰ってビジネススーツに着替え会社に迎えば、ちょうど大河も着いたところだったらしい。

「はよ」

お互い短い挨拶をする。

「お楽しみ中だったか?」

ニヤっと大河に聞く。

「まさにな」

ははは。朝から元気だな。
だから翠の電話出なかったんだなコイツ。
確信犯じゃねぇかよ。
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