再会した御曹司は純情な彼女を溺愛する
何で?

いいのか? 俺で。
そう思うもここまで来て逃したくはない。
ましてや俺は天音に惚れている。

惚れた女が抱いてと頼んできたんだ。
頼まれなくたって愛しくて抱きたい。

何か事情があるのか?
天音も俺を?
わからない。

どんな理由があれ、天音は初めての相手に俺を選んだ。

なんで? なんて聞かない。
俺は俺のやり方で天音を愛す。

俺を選んだ事を後悔なんてさせない。

天音に腰を沈めた瞬間、眉を潜めた。
やっぱり初めてだ。

暴れてしまいそうになりながら、優しく壊れないようにゆっくりと。

天音は俺をどう思ってる?
その瞳が語る感情はなんだ?

俺には天音も同じ事を想っているように見えてならなかった。
勘違いか?

俺はもう我慢できなくなり何度も何度も好きと口にした。

こんな事言うのは初めてだった。
それでも言わずにはいられなかった。

俺の気持ちを受け取ってほしい。

天音もそれに答えるようにキスをくれた気がする。

そう信じたい。
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